柄沢斎のこと
そういえば、柄沢君と知り合って何年になるのだろう。
国立(東京)駅南口にある喫茶店”白十字”で逢ったのが
最初であることは、確かだ。柄沢斎はまさしく紅顔の美青年
で、版画家の卵と言うよりもアイドルタレントといった風情
。手製のバインダーにそれまで仕上げた作品十数点と、ポケット
版サイズの私家本を小脇に抱えて”白十字に飛び込んで来た。
私は作品を一目見てすっかり惚れ込み、持ってきたものを
全部譲ってむらい、そのまま我が家(マンション)につれて
きてしまった。驚いたことに柄沢君は無類の料理好きで、
さっそくオモチャノような狭い台所で調理してくれたのが
吃驚するぐらいの美味で、ワイフが頭を抱えていたのを
昨日のことのように鮮明に覚えている。多分、昭和48年の
春まだ浅いころであったと思う。
はじめての書き込み
万博も終わってみれば、なんとなく寂しい気持ち。
それでも、最後の5日間のうち4日会場へ足を運んだので
それでよしとすべきか。